SSH接続と基本コマンド
概要
Raspberry Piへリモート接続して、CLIで作業するための実践ガイドです。No Mouse Dayの練習内容を、通常授業でも使えるように拡張しています。
このページでは、接続手順だけでなく、接続後に実習で頻出するコマンド、確認ポイント、トラブル対処まで扱います。
手順
1. 接続前の確認
- ターミナルを開く。
- 接続先のユーザ名とIPアドレスを確認する。
- 自分が入力する文字が半角英数字になっているか確認する。
2. SSHで接続する
ssh ユーザ名@IPアドレスを実行する。- 初回は
yesを入力する。 - パスワードを入力してログインする。
- ログイン後すぐに
whoamiとhostnameを実行する。
3. 基本コマンドを実行する
pwdで現在地を確認。ls -laで一覧確認。mkdirで作業フォルダ作成。cdで移動。pwdで移動結果を確認。
4. 実習でよく使う確認コマンドを実行する
dateで時刻確認。ip aでネットワーク情報確認。df -hで空き容量確認。free -hでメモリ使用量確認。
5. セッションを安全に終了する
- 作業中のプログラムを終了(必要なら
Ctrl + C)。 exitでSSH接続を終了。- Raspberry Piを停止する必要がある場合のみ
sudo shutdown -h nowを使う。
コード
# 1) SSHで接続する(ローカルPCで実行)
ssh user@192.168.1.10
# コメント: user と IP は自分の環境に合わせて置き換える
# 2) 接続先の確認(Raspberry Piで実行)
whoami
hostname
# 3) 現在地を確認する
pwd
# 4) フォルダ一覧を表示する
ls -la
# 5) 作業フォルダを作る
mkdir mywork
# コメント: 半角英数字の名前にするとトラブルが少ない
# 6) 作業フォルダへ移動する
cd mywork
# 7) 移動できたか再確認する
pwd
# 8) 実習でよく使う状態確認
date
ip a
df -h
free -h
# 9) SSH接続を終了
exit
解説
whoamiとhostnameを最初に実行すると、接続先の取り違えを防げます。pwdとls -laは「今どこで何があるか」を確認する基本セットです。df -hとfree -hは、実習で「なぜ動かないか」を調べるときに有効です。- SSHは暗号化通信なので、遠隔操作の標準手段として使われます。
よく使うショートカット
Ctrl + C: 実行中コマンドを中断する。Ctrl + L: 画面をクリアする。Tab: コマンド/パス補完。↑/↓: コマンド履歴を呼び出す。
よくあるミス
- パスワード入力中に文字が表示されず、入力できていないと誤解する。
- 全角スペースや全角記号を混ぜてコマンドエラーになる。
cd後にpwdで確認せず、別ディレクトリで作業してしまう。- ローカルPCで実行すべき
scpを、SSHログイン中に実行してしまう。 - 接続が切れた後に、未保存データが消えていたことに気づく。
ミニトラブルシュート
Permission deniedが出る。- ユーザ名、パスワード、権限を確認する。
Connection timed outが出る。- IPアドレス、同一ネットワーク、電源状態を確認する。
Host key verification failedが出る。- 接続先変更の可能性がある。既知ホスト設定を教員指示に従って更新する。